2019/05/04
今回は「2020年改憲への意欲と盛り上がらない議論」についてお伝えしたいと思います。
改憲への意欲
安倍晋三首相は5月3日の憲法記念日に2020年に新憲法を施行する目標を改めて明言しました。「憲法にしっかりと自衛隊を明記し。違憲論争に終止符を打ちたい」と語り、「先頭に立って責任を果たしたい」と自民党総裁の任期である2021年9月までに憲法改正を実現したい意向です。
安倍晋三首相は5月3日の憲法記念日に「憲法にしっかりと自衛隊を明記し、違憲論争に終止符を打ちたい」と語り、「先頭に立って責任を果たしたい」と自民党総裁の任期である2021年9月までに憲法改正を実現したい意向です。
自民党改憲案
自民党の改憲案は次の4項目で構成されています。①憲法第9条への自衛隊明記②緊急事態条項③参院選の「合区」解消④教育の充実です。中でも第9条の改正案には、石破茂元幹事長らが主張する2条削除論など、自民党内でも対立があったものを一案集約に押し切った経緯もあり一枚岩とも言えません。
進まない議論
安倍首相が熱く語るわりには、国会の議論が進んでいないようです。昨年は森友、加計問題で与野党が対立したことも影響していますが、その後も衆院憲法審でも自民党改憲案の議論がまったくできていません。夏の参院選を控えた状況で、与野党が激しく対立することは選挙に大きなマイナスになるとして、与党内でも慎重論が出ています。
他の政党の反応
連立を組む公明党は「スケジュールありきではなく、まず合意形成が大事」とし、慎重な姿勢を示しました。護憲派の立憲民主党の枝野代表は、「憲法は権力をしばるもの」としており、安倍政権の下では憲法改正はできないとの立場をくずしていません。日本維新の会は、教育無償化に向き合うことを前提に第9条改正も視野に入れたいとしています。
難しい問題
新聞各社の報道を見ると世論は第9条の改正に消極的なようです。なぜ今のままではダメなのか?という思いもあるでしょう。憲法学者なども参戦し、複雑に絡み合い、難化してしまっています。改憲というとすぐに「戦争だ!」などという人を見るとどうかと思いますが、竹を割ったようには整理がつかない問題ですよね。枝野さんのように意見が変わることもあるでしょう。皆さんはどう思いますか?
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