2019/05/02
今日は「令和初の国賓トランプ大統領との会談予想」について話していきたいと思います。
令和初の国賓
日本政府は4月19日の閣議で、令和初の国賓として、トランプ大統領を招待することを決めました。日程は5月25~28日としていて、新天皇即位後、初めて会見する国賓となります。菅官房長官は「地域や世界の平和と繁栄に貢献する日米のグローバルなパートナーシップがさらに強化されることを期待したい」と述べました。
3ヶ月連続の会談
安倍総理は4月26日(日本時間27日)にもホワイトハウスでトランプ大統領と会談しています。さらに、6月に大阪市で開催されるG20のサミットでも来日を要請していることから、実現すれば3ヶ月連続して双方の首脳が往来し、直接会談を行うこととなります。
日米貿易交渉
令和のお祭りムードとは裏腹に、日米間の新たな通商交渉を加速させるとしています。米国がTPPから離脱したことで、米国の農家や企業の競争条件は悪化しているため、大統領は日米間の関税交渉を早急に終わらせたい考えです。身から出た錆ですが、来年11月に控えた大統領再選に向け、貿易交渉で目に見える成果が欲しいというのが本音でしょう。
農産物と自動車
トランプ大統領は、自動車へ高率の関税を課したり、輸入数量規制をかけることを引きあいに、農産物の関税撤廃を迫ってくるような強攻策にでることも考えられるため、余談を許しません。また通貨安誘導を封じる為替条項の導入も警戒されています。安倍総理も夏の参院選への影響も頭にあるはずです。
現実的な交渉を
日本は米国への配慮から、最新鋭のF35ステルス戦闘機を105機追加購入することを決定しています。北朝鮮や中国との関係でも重要になってくるトランプ大統領との友好関係ですが、米国が強攻策に出たからといって、現実的な妥結点はTPPで合意した関税水準でしかないと考えます。また輸入数量規制や為替条項など、自由貿易の原則から逸脱するような合意はのめるわけがありません。ゴルフや大相撲観戦で気をよくして、うまく矛を収めてくれることを祈ります。
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