池袋暴走事故と上級国民

2019年4月

2019/04/27

今日は「池袋事故から垣間見える日本の階級社会」について話していきたいと思います。

池袋の車暴走事故

豊島区東池袋で飯塚幸三氏(87)の運転するプリウスが暴走。自転車に乗った男性をはねた後、時速100㎞の猛スピードで31歳の女性と娘3歳をはねて死亡させるという痛ましい事故が起こりました。高齢者が未来のある世代の命を奪う事故が起こる度、世代間の確執が広がっていきます。

逮捕されない上流国民

さらに今回事故を起した飯塚幸三氏は、東京大学の工学博士を取得、旧通産省の元工業技術院長を務め、その後クボタの副社長に就任、その後も様々な団体の役職を歴任しています。そして2015年には瑞宝重光章(ずいほうじゅうこうしょう)を叙勲しています。報道では「容疑者」ではなく「さん」「元院長」と呼ばれ、逮捕されることなく任意捜査となりました。そのため「上流国民は逮捕されない」とネットでの投稿が相次いでいます。

日本は階級社会

日本が一億総中流と言われるのは幻想で、早稲田大学の橋本先生は日本は「資本家階級」「新中産階級」「労働者階級」「アンダークラス」から構成され、他、自営業者の「旧中産階級」に分かれていると言っています。また高齢者は貯蓄額が多く、持たざる者である現役世代が高齢者バッシングに走るのは当然の構図となります。

上流国民になるには

ネットスラングとして使われる「上流国民」は政治家、高級官僚、有名芸能人、弁護士、米軍、スポーツ選手、大企業の正社員、学者、大学教授などが挙げられ、収入の多い職業や立場ともほぼ重なります。あなたが学歴も能力もないとすれば、とにかく金持ちになるしかないでしょう。

高齢者事故対策

今後、飯塚幸三氏や警察などの対応には批判が集中し、社会的な制裁は受けることになるでしょう。しかし、高齢者が交通事故を頻発している事態はこれ以上看過できません。良識あるとされた高齢者でも免許返納に至らなかった事実は対策に反映すべきで、免許返納制度を厳格化、強制化し、自動ブレーキ、急加速防止装置の義務化をすべきです。高齢者が、未来ある親子の将来を奪った事件を、風化させてはいけません。


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