2023/04/14
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ウォンウォンスワップ
韓国のソウル外国為替市場で13日、ウォン・ドル為替レートは1ドルあたり1310.4ウォンで取引を終えました。
前日終値から15.3ウォンもウォン高ドル安の水準で、同日に発表された韓国銀行と国民年金によるドル為替スワップが好感され、続いていたウォン安傾向を大きく引き戻した格好となりました。
とは言っても、わずか一週間前（4月5日）の終値に戻した程度で、今後続くと思われるドル高基調に抗えるだけの材料となるかは「力不足」というしかありません。
13日の為替レートは開場時、前日より2.7ウォンウォン安ドル高の1323ウォンからスタート、その後もウォン安の流れは止まらず、午前9時10分頃には1327.0ウォンに到達、先月10日（1329.0ウォン）以来のウォン安基準にまで到達しました。
その流れは午前11時頃、韓国銀行と国民年金による為替スワップのニュースが流れてからウォン高の流れに転換、一気に1308.1ウォンをつけ、その後は1310ウォン前後で推移。
14日午前は、もう一段ウォン高ドル安の1ドル1300ウォン前後で推移しています。
韓国銀行と企画財政部は13日、国民年金公団と今年の年末まで350億ドル規模の外国為替スワップ取引を行うことに合意したと発表しました。
韓銀関係者は「昨年、両機関は外国為替スワップ取引を通じて外国為替市場のボラティリティ（変動性）拡大に効果的に対応し、この経験に基づいて今回の取引を再推進することになった」と説明。
両機関は、昨年10月に100億ドルを上限とした為替スワップ取引を締結していますが、それが昨年末で満了。
今年のスワップ規模は、昨年の100億ドルから350億ドルへと3.5倍の規模に増量、件別満期は6ヶ月または12ヶ月で、従来契約と同様、早期清算権限を互いに持たないなど、既存の取引内容を踏襲していくようです。
これまでも、国民年金が海外投資を行なう際、ドル資金を外国為替市場で（ウォンからドルに）両替していたことから、ウォン安を煽る原因となっていると指摘されていました。
特に昨年下半期は、米国の金利引上げに伴ってウォン・ドル為替レートが1400ウォンまで急騰。
その時にも、「国民年金による（ウォンからドルへの）大規模な両替需要」が、ウォン安の流れを一層強めたと言われ、その際、「為替レート安定のため、14年ぶりに両機関で外国為替スワップを推進した」と外為当局は説明しています。
この為替スワップにより、「国民年金が海外投資をする際、外国為替市場でウォンをドルに両替するのではなく、韓銀の外貨準備からドルを借りて調達できるようになる」ことで、「海外投資規模が3300億ドルに達する国民年金の『両替需要』が一般の外国為替市場を揺らさないようにする対策だ」というわけです。
米国シリコンバレー銀行（SVB）破産とクレディ・スイスの流動性危機など、金融システム不安はありますが、「米国金利引上げの鈍化」「景気後退によるドル安」との見方があるなか、昨年下半期よりも大型の為替スワップ取引をしたのはなぜでしょうか？
韓国為替当局の説明では納得できない何かがありそうですね。
ただ、最近のウォン安はドル高の影響と言うよりは、経常収支赤字の継続など、韓国の相対的な価値低下が招いたこと。
韓国政府は、国民が考えている以上に、危機感を持っているのかもしれませんね。
経世済民の趣
この関連記事をみた韓国人の反応は
結局、為替レート防御に国民年金のお金を使うという事だ。昨年、国民年金の収益はマイナス数十兆となったが、それなりにあるドルも為替レート防御で使ってしまうのか？
正直に言ってください。今、外貨準備高の状態が悪いんじゃないですか？
通貨スワップは普通、基軸通貨国である米国とするのが正常なのに、国内の外国為替当局と国民年金が通貨スワップをしてどうするのか？ウォンでウォンをスワップするなんて。
米国でもなく国民年金とスワップ？経常赤字行進に外貨準備高が奈落だと、為替レートが統制できない。狂っている･･･、これがK政治だ。
350億ドル、45兆ウォンの国民年金のカネで為替レートを守ろうというのだ。
結局、貿易赤字で外貨準備が無くなってIMF事態が起きそうになっているが、外国が韓国と通貨スワップをしてくれないから、内部資金で埋めなくてはいけないということだ。
なぜ好きなように国民年金に手を付けるのか？国民の許諾を受けなければならないのではないか？これが為替レート操作というのだ。
これが通貨スワップなのか？国家の中で外国為替をするだけなのに。
なぜ政府は意のままに国民年金に手を付けるのだろうか？果たしてこれで良いのか？
とても大丈夫だとは思えない。国民年金と通貨スワップをする国が他にあるのか？そのまま外国為替危機がくれば国民のお金を使って防ぐということだ。
なるほど、こうやって年金が丸ごと飛んでいくんだな。
良く分からない。これが米国や中国と通貨スワップを結ぶことに比べて何か意味があるのか？かえって外国為替危機の憂慮が大きくなってさらに不安を煽るだけだ。
また強制的に為替レートを下げようとしているな。堤防が一度爆発したらどうなるのだろうか？
昨年為替防御のために使った外国準備が460億ドル、今年は状況がさらに悪化し、350億ドル程度なら半年も持たないかも。それほど現在の状況は楽観的ではないということだ。
左側の財布から右側の財布に移すだけ、下の石を抜いて塔の上に積むようなものだ。危機が迫っているという信号弾だな。
韓国銀行が金利を上げれば良いことなのに、不動産勢力のために金利凍結をしたからだ。代わりに国民の多数が所属する国民年金の海外投資資産で為替防御をするということだ。
文在寅が破壊したドルスワップ！米国と日本に要請し、再び復元してください！一緒に反米ごろつきの政治屋は消えてください！
金利を上げろ！これが国か？不動産の暴落を防ごうと、基準金利を上げられない尹錫悦。代わりに国民年金のお金で防御しようとする。国民年金は老後資金だ、分かっているのか？
国民年金の損失はだれが補償してくれるのか？最近、外国為替防御に400億ドル以上が注がれたと言われているのに！
みなさんの老後を犠牲にしようと言うのです。国民年金を支払うつもりはありません。
ああ、本当に来年は金融危機が来るのだね。
とのことです。
外為当局の関係者は、「外国為替市場が不安定（つまりウォン安）の時、国民年金のドル両替需要を吸収することで、外国為替市場の需給不均衡緩和を図ることができる」と説明。
「今回の取引により外貨準備が契約期間中に減るが、満期時の資金が全額還元されるため、外貨準備の減少は一時的なものだ」と述べています。
先ほど、国民年金の海外投資規模が3300億ドルとお伝えしましたが、あくまで投資額、国民年金基金として保有している現金は、それほど多くないと考えられます。
もちろん、為替リスクを冒してまで、現金化する度に「ウォン」と「ドル」を両替する訳はなく、国民年金のような機関投資家は、ウォンよりも圧倒的に信頼性が高いドルを保有するほうが良いに決まっています。
もし、「両替需要がウォン安を煽る」のであれば、反対取引の場合、「両替需要がドル安を煽る」場面があるはず、そんな話は聞こえてきません。
それに、ドルからウォンに両替する際は「ウォン安」の時が有利で、逆にウォンからドルに換える際は「ドル安」の時が有利ということになるため、わざわざ「ウォン安」の時にウォンからドルに換える奇特な人はいないでしょう。
また、韓国の外貨準備高を見てみると、今年3月末時点で4260億7000万ドル。
外貨準備高の大半を占める米国債、政府機関債、会社債など有価証券は3775億9000万ドル（88.6％）。
一方で現預金は、前月より26億1000万ドル減少した241億4000万ドル（5.7％）となっています。
あれ？為替スワップって「現物（現金）」を交換するんですよね？足りなくないですか？
つまり、以前から言われているように、この為替スワップが狙う効果は全く逆で、ウォン安を食い止めるために韓国銀行が溶かした外貨準備高を、国民年金の保有するドルで補おうとするものです。
韓銀はウォンの発行量をちょいと増やし、国民年金はキャッシュポジション（現金保有残高）をちょいといじれば、為替スワップのドル原資が生み出せるという算段です。
なお、今年2月の市中通貨量平均残高は3819兆5000億ウォンで、前月比12兆7000億ウォン（0.3％）増加。
ウォンの増刷はウォン安を誘発しかねませんが、350億ドル分の為替介入資金が用意できたことが市場評価に繋がっているというわけです。
ちなみに、昨年（2022年）9月末時点で141億9000万ドルしかなかった外貨準備の現預金が、2022年10月末時点で282億9000万ドルと、140億ドルほど増えているのはなぜでしょうか？
当時も「国民年金との100億ドルの為替スワップにより一時的に外貨準備が減る」と言っていましたが、増えちゃっています。
今年4～6月の外貨準備高がどうなるのか、ちょっと気になっちゃいますよね？
のぞみのワンポイントニュース
ビットコインなど暗号資産（仮想通貨）の価格回復に伴い、韓国では、大企業最高経営者（CEO）や有名人が特定のコインに投資したという虚偽情報で投資金を集める詐欺が多発しているようです。
「李在鎔サムスン電子会長が投資したコイン、1000％の利回り保証」、こんなうたい文句の虚偽広告が数十万回も視聴されている様子。
大企業のトップが投資したコインで、しかも「元本保証」で高収益まで保証と謳った「明らかな虚偽広告」にまんまと騙されたAさんは、1000万ウォンを言われるがまま指定口座に入金、その後一切連絡が途絶えたとのことです。
また、「000コインが韓国最大の仮想通貨取引所に上場したばかり」と嘘の情報を掴まされたBさんは、3000万ウォンを入金しましたが、「上場した000コイン」という仮想通貨は存在しなかったということです。
このような「特定コインに投資すれば、上場後に莫大な利益を上げることができる」などと誘導して資金を詐取する被害が増加、今年1～3月に相談・届出された被害件数は59件で、前年同期で47.5％増えています。
詐欺師は特に、YouTubeなどを使って、「大企業CEOが投資したコイン」という偽情報を全面に押し出して、一対一のチャットルームに誘導、そこでクロージングしているようです。
韓国金融監督院は、詐欺の手法が、次第に知能化、洗練化されていると指摘。
虚偽サイトで投資した資金の価格が変動する様子を示したり、コイン価格が急騰したグラフを作成し、相場より安い価格で買える特別枠に誘導する事例などを紹介。
また、海外の仮想通貨取引所の役職員や大企業の職員だと詐称し、コイン発行会社と大企業が投資協約を結んだかのような資料を提示して騙すなど、手口が高度化しているようです。
とはいっても、少し考えれば分かりそうですけどね。
騙されないと気が済まない性なのかな？
いかがでしたか？
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ではまた 次の動画でお会いしましょう
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