第2のイカゲームを狙え!多額の製作費をかけたKドラマ!全員が敗者決定戦に!

2021年11月

2021/11/07

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イカゲームにあやかる

世界的なブームを巻き起こしたNetflixのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」にあやかり、第2のイカゲームになると期待されていた韓国ドラマが酷評を浴び、株式市場で関連株が急落するという事態に陥っているようです。

別の意味で話題になったのは、tvN15周年特別企画のKドラマ「智異山(チリサン)」で、国立公園の智異山に発生した異常事態に立ち向かうレンジャー(森林警護官)を描いた物語。

過去(2018年)と現在(2020年)を交差しながら、事件の真相にせまるという「毎回想像を超える展開でハマル」内容のようですが、当然見ていませんし、見る気もありません。

韓国では毎週土日の夜9時からの放送で、11月7日日曜日は、ちょうど第6回目の放映となっているようです。

このドラマは、韓国ドラマ「キングダム:アシンの物語」の作家キム・ウニさん、主役を務めた女優チョン・ジヒョンさん、俳優チュ・ジフンさんなどが出演、

韓国を代表する豪華なラインナップとなったことから話題となり、第2のイカゲームになると期待されていました。

また智異山国立公園を舞台としたレンジャーの物語ということで、アウトドアブームの再来を起こすのではないかとの期待もあったようです。

このドラマのスポンサーは「NEPA」というアウトドアブランドで、主役のチョン・ジヒョンさんは、NEPAの専属モデルを7年務めています。

あまりにも期待が大きかったからなのか、10月23日に初めて放送された後は酷評にあふれ、9.1%からスタートした視聴率は3話で7.85%に下落、週末にドラマが放映された後の株式市場では関連株価が急落するという現象が、2週連続となっています。

11月6日、韓国証券取引所によると、制作会社のAStoryの株価は前日5日の終値で3万1250ウォン、これはドラマが放映される前の10月22日の株価4万9550ウォンより36.93%も下落した水準。

同期間での時価総額は、4723億ウォンから2979億ウォンとなり、たった2週間で1744億ウォンが消し飛んだ格好です。

また共同制作を手掛けたスタジオドラゴンの株価も下落、先月22日の9万4500ウォンから5日に8万8200ウォンと、7.44%下落。

NEPAの製品をOEMで生産するナディアパシフィックの親会社パンパシフィックも同様で、3345ウォンから2435ウォンと、27.20%も下落。

「智異山関連株は週末にドラマが終われば、毎週がブラックマンデーレベルだ」「コスダック指数は上がるのに智異山関連株は激しく落ちる」といった嘆きの声が聞こえてきます。

制作会社やメーカーの株価への影響が大きかったのは、CGがあまりにもぎこちなかったという点と、企業間接広告(PPL)が過度に露出していたことがあげられています。

PPLというのは、ドラマの中で登場人物などがスポンサーの製品を使うことで、売上げを延ばそうという手法ですが、韓国では内容や脈絡に関係のない明らかに不自然なPPLが問題となっていて、コンテンツの質を落としている要素の1つとも言われています。

また中国資本のPPLが増えてしまい、韓国時代劇に中国製品など、意味不明の事態も発生しているようです。

このドラマでも、「ビビラップコラーゲン」や「エッグドロップ」が出てくるのはかわいいもので、登場するレンジャーがいつもNEPAの違う登山服を着ているのは「かなり違和感がある」とのこと。

製品を売りたいNEPAは、自社のオンラインショップに「智異山専用モール」を設置、ドラマ回毎の製品を並べていますが、全商品「売り切れ」を期待した製品は、ほぼすべてのサイズで在庫が残っているようです。

マーケティングに問題があったとの指摘も多いようですが、「イカゲーム」との大きな違いは、「韓国のTVドラマ」だということ。

ちまたで噂になっている、視聴数の水増し手法が使えませんからね。

経世済民の趣

この関連記事をみた韓国人の反応は

良い俳優と作家監督だけ信じて見たが、とても安易。登山するのに肌が真っ白で、智異山に草を担いで、どうしてエッグドロップを食べるのか?ふふふ。

智異山のタイトルバックの風景がCGで衝撃を受けました。

PPLに乞食のようなCGグラフィック、視聴者が広告やグラフィックにばかり気を取られる。

この出演者は山には行ったことがないようだ。登山する女性達は化粧が基本で、香水を振りかけ、レギンスも基本ですね。(笑)

エッグドロップは笑いました。智異山から一番近いエッグドロップストアは78㎞の距離にあります。往復3時間。(笑)

これは中国資本が入ったからですね。しかもただの中国投資ではない、海外版権を中国OTTに売ってしまう。(笑)

作家が本当にその作家なのかと思うほど面白くない。

率直にいって、CGがもっと雑でも、もっと不自然なPPLであっても、内容が面白ければ視聴率は出ます。CG、PPLは言い訳です。

サスペンスなのかドキュメンタリーなのか、目的もわからないミステリー。

冬シーズンを狙ったアウトドアメーカーと資本主義コラボレーションの凄惨な没落。

チョン・ジヒョンのアウトドア広告を見ているのか、ドラマを見ているのかの区別がつかない。

だからPPLのないドラマをつくるNetflixの役割が大きいのだ。突然、無駄に食べて着て、不思議なコメントを飛ばせば、没入感は消え失せる。

チョン・ジヒョンなら無条件で通じた時代は終わった。演技もあまりにも良くない。もう姫の役割をやめて年齢にふさわしい演技をしなさい。

チョン・ジヒョンがトップスターですか?情熱あふれて演技が上手な新人俳優を見たい。

中国資本ドラマは本当に嫌だ。NEPAは何を考えて中国とまた手を組んだのか、失望した。 作家、俳優たち、中国のお金を受け取らないで。韓流ドラマの質が落ちる。

おかしい…。私はむしろ回を重ねるごとに面白く感じます。これは私だけなのか?

作家は想像力がないね。チョン・ジヒョンが出ている広告を全部集めてシナリオを考えるべきだ。チョン・ジヒョンがアウトドアウェアを着て、化粧をしてチキンを食べればいい。

広告業界が時代を読めなかったようです。

二人の母親である40代のチョン・ジヒョンを20代にしてほしいといってドラマを企画した制作者が間違っただけです。

とのことです。

女優のチョン・ジヒョンさんの演技に否定的なコメントが多く見られましたが、彼女は日本でも公開された映画「猟奇的な彼女」で韓国映画賞の大鐘賞で主演女優賞を受賞しています。

役とのアンマッチがあったのかもしれませんが、ちょっと叩かれすぎて可哀想な気もします。

さて、スポンサーNEPAの最大株主は、韓国最大のプライベートエクイティファンドのMBKパートナーズ(MBK)です。

MBKは2013年に、NEPA株式の94.20%を9970億ウォンで買収。

当時は1兆ウォンに迫る「野心的な投資」と言われていましたが、アウトドアブームが続き市場が発展するだろうとの予測もあり、合理的な投資だとみる向きが多かったようです。

ただ買収後にアウトドアブームは過ぎ去り市場は急速に萎縮、かつては売上高4700億ウォンを超え1兆ウォン台の売上げ目標を立てるほどでしたが、着実に階段を下りるように下落。

昨年は新型コロナが追い打ちをかけたことで、売上高は前年比14.3%マイナスの2804億ウォンにまで沈み、営業利益は76.5%減少した67億ウォンとなりました。

当期純損失は、2019年の9億ウォンから2020年は1167億ウォンへと大きく拡大、イカゲームに乗るも敗者の道を辿ってしまったようです。

この「智異山」は、異例となる300億ウォン(約29億円)を超える製作費が投じられたことでも話題になりましたが、国内放映権や海外版権などを高値で売却し、すでに回収しているようです。

予想を超える不人気ドラマを掴んでしまった人は、イカゲームの本当の意味を知ることになるかもしれませんね。

まあ、私は見ていませんけどね。(笑)

のぞみのワンポイントニュース

韓国大統領選挙の野党候補として選出された、尹錫悦候補は7日午前、自身のFacebookに、2位で敗れた洪準杓氏のことを持ち上げ、「私よりさらに光った洪準杓先輩の短いメッセージは私の胸をジーンとさせた」と投稿、こちらでも感動のKドラマが繰り広げられるようです。

そして「私の承諾演説よりはるかに輝いた」とし、「素敵にウィットまで添えた落選挨拶と国民と党員に見せた長兄らしいその笑顔は、長い間忘れることはないだろう」と賞賛、選挙戦でネガティブキャンペーンをしまくった態度を180度変えて、「ワンチーム」を強調したようです。

続いて、「洪(準杓)先輩と他の二人の候補が見せてくれた愛国心と競輪、知恵、一生懸命学ぶ」とし「政権交代と国民のための良い国政の滋養分としたい」と述べました。

さらに「私たち党の過去の歴史を振り返れば、感動的な勝利と団結を成し遂げた時は勝利したが、そうでなかった時は敗北した」とし、「私たちの党は勝利に向けたもう一つの意味のある伝統を蓄積した」「政権交代でこの美しい伝統を続けよう」と呼びかけました。

尹錫悦氏が一転して、これほどまでに洪準杓氏に取り入ろうとしているのは、尹錫悦氏が20~40代に圧倒的に人気がないからです。

逆に洪準杓氏はその支持層が多く、実際に予備選直後、洪準杓氏を支持していたとみられる若い党員が大挙して離党するという事態が起きています。

最近の世論調査の結果、尹錫悦氏の支持率は20代が3%、30代が9%、40代が8%と壊滅的な数値で、洪準杓氏の支持層を集めないと李在明氏に勝つことはほぼ不可能と考えられます。

ところが、洪準杓氏は7日、自身のSNSに「検察が主導する不正疑惑大統領に参加するつもりはない」と発言、「尹錫悦選挙対策委員会」には参加しないと表明しました。

また彼は、「青年たちの夢になりたかったが、その夢は真夏の夜の夢になってしまった」とし、「しばらく休みながら考えを整理してみる」と述べ、第1線から退く可能性を示唆しています。

これで洪準杓氏を支持する人が行き場がなくなったのは事実、尹錫悦氏ではなく、同じ保守系の野党国民の党の安哲秀大統領候補に票が分散する可能性が高いと思われます。

予備選終了後の「ワンチーム」は、与党共に民主党でも同じようなこと、語るにおぞましいネガティブキャンペーンを繰り広げていた李在明大統領候補と李洛淵氏。

李洛淵氏は、丁世均元首相とともに常任顧問に就任、他の候補の応援者たちも「李在明選挙対策委員会」に次々と合流、

同じく大統領候補だった秋美愛元法務部長官も名誉選挙対策委員長に加わりました。

この変わり身の早さはさすがの共に民主党、文在寅大統領からプレゼントされたネクタイを締めて、総力戦に臨む李在明氏。

どうやらすでに結果は見えているような気がします。

民主党政権が続けば、私へのネタ提供もしばらくは安泰かな?

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