2019/10/21
今日は「外国人住みたいランク1位は台湾!!気になるアノ国は!?」についてお伝えしたいと思います。
住みたくない国TOP10
海外在住の外国人が作った非営利団体「インター・ネイションズ」が64の国と地域を対象に行った「海外に住む外国人が最も定住したい国」ランキングの2019年の調査(Expat Insider 2019)によると、韓国はワースト10位の55位につけたことが分りました。
人気定住地の1位は台湾で、2位にベトナムが入り、3位ポルトガル、4位メキシコ、5位にスペインと続きます。
最下位は64位のクウェート、他ワーストランキングには、63位イタリア、英国が58位、ギリシャが57位と欧州勢は明暗がわかれる結果で、イタリアとギリシャは経済状況の悪化が主な原因とされ、英国は、欧州連合脱退(ブレグジット)をめぐる政治的不確実性の影響で昨年よりも14位も順位を下げたようです。
他、日本39位、米国47位、中国50位、韓国に続く56位がロシア、59位にインドが入りました。今回のアンケートには海外居住の2万人あまりが参加したとのことで、世間の感覚に近いといえるでしょう。
物価の安さもポイント
台湾は2016年に続いて3年ぶりに1位に返り咲いたことになり、「生活の質」「定住のしやすさ」「就業」「財政状況」「生活費」などの評価項目で軒並み高い評価を受けたようです。また項目評価で、生活の質は3位、財政は6位、就職は8位、特に医療と安全面で満足度が高いとの評価を得ました。
ベトナムは昨年より14位上昇して2位を記録、就業と財政状況で1位、生活費で2位を獲得し経済的な満足度は高くなっている一方で、デジタル化が遅く住居環境が良くないため、生活の質の評価は低くなりました。
ポルトガルは生活の質で1位を占めて3位、メキシコは最も定住しやすく4位に上昇。5位のスペインを含め生活費が比較的安いことが、評価を押し上げているとみられます。6位に入ったシンガポールは生活の質の評価が高く、7位のバーレーン、9位のマレーシアは定住のしやすさ、8位のエクアドルは生活費、10位のチェコは就業という項目で、それぞれ評価を得ました。
ソウルエクソダス
日本よりも低い55位にとどまった韓国は、昨年より11位も後退、定住のしやすさが最下位付近にとどまり、就業と生活費においても下位で、文化への対応が難しいという回答も多く見られました。一方で安全、医療、交通の便、旅行などの満足度は高かったようです。
以前の動画でも、韓国では個人、企業、資本の脱韓国が進んでいると紹介しましたが、特に30代の脱ソウルの動きが顕著になっていると韓国紙は報じました。それによれば、韓国の20代は学業や就職などの理由でソウルに向かう傾向がありますが、就職先が見つかり子どもを育てる過程で「ソウルエクソダス」に踏み切る家庭が多いとのことです。
2018年の年齢帯別のソウル純移動に関する資料によると、30代はマイナス4万2521人、40代はマイナス2万6459人、50代はマイナス2万4311人で、ソウルから純流出していることがわかります。20代を除いた全ての年齢帯で純流出(転入を転出が上回ること)が発生、特に30代の流出が激しく、ソウルの30代人口は2010年から2018年の間で約20万人が減った事になります。
不動産と物価の高止まり
30代のソウル脱出は、余裕ある生活を選択するというよりは、不動産価格の高騰と物価高のためとされています。
英国の経済分析機関の調査によるとソウルはシンガポール、フランスのパリ、香港などに次いで世界で7番目に物価の高い都市だということです。さらに他の機関の住宅価格の比較分析によれば、所得に対する不動産価格(PIR)は21.1で、ニューヨーク(11.3)、東京(13.1)、ロンドン(20.6)よりも高い水準を示しています。
韓国の実質的な成長率が頭打ちとなり、景気も後退局面という状況が明らかになっている中で、不動産価格が高止まりしている状況は気になりますが、資本の脱韓国により不動産価格も下落に転じ、デフレで物価も下がってくれば、住みやすいランキングが上昇するかもしれませんね?
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